誰でも前世を知ることができます

「前世」とは、違う時代違う場所に生きた、「もう一人の別の自分」です。肉体を超えた別の自分自身を知る方法の一つが前世療法です。
生まれつき前世を覚えている人がいます。何かのきっかけで前世を思い出す人がいます。そのような方々が自然にできてしまっていることを、「催眠」という手法でどなたにでもできるようにしたものが、前世療法です。

前世は「今の自分」の鏡

前世とは「関係のない違う誰か」ではありません。「今の自分自身」を映し出す、いわば鏡のようなものです。「別の角度」から自分自身を見て見るのが有効なのは、身だしなみを整える時に鏡を使うのと同じです。
前世の自分は、同じ欠点を持っていたり、同じ失敗を繰り返していたりします。または正反対な、真逆な人格を持っていたり、対照的な人生を送っていることもあります。同じ人と会っていたり、同じような能力を持っていることもあります。違う時代、違う状況を生きた自分を見ることによって、今の自分が気づかなかった側面や、自分自身の「本質」を知ることができます

顕在意識と潜在意識

私たちの意識の9割以上は意識されていない意識(潜在意識)で成り立っています。残りの覚えているたった1割にも満たない部分が顕在意識であり、多くの人はこれが自分の全てだと錯覚し、思い込んでいます。この9割の自分が自分の感情も、行動も、価値観も作り上げていますので、いわば「本心」とも「本音」とも「本人」とも言えます。
「本当」の自分と私たちは「蓋」によって分断されて生きています。顕在意識と潜在意識を隔てている蓋を開ける手法の一つが、催眠療法(ヒプノセラピー)です。

顕在意識部分を改善していくことも、もちろん意味があります。本を読んだり、勉強会に出たり、親しい人にアドバイスもらったり、プロに相談したり、顕在意識を使ってたくさんの気づく方法、解決方法があります。
でも、「気づいている部分」にいくらアプローチしてもまだ解消されないとしたら。まだ気付いていない、触れていない、潜在意識を紐解くということはとても有効です。

催眠療法(ヒプノセラピー)とは何か

催眠療法とは、英語のhypno(催眠)とtherapy(療法)の直訳です。言葉は似ていますが、睡眠とは全く違ったものです。意識も、意思も、記憶もあり、主観的には「起きている」状態です。

起きている時と眠っている時の中間に、「半覚醒」と呼ばれる、どちらでもない脳の状態があります。起きている時がβ波、眠っている時がδ波、そのどちらとも違った主にα波の脳波の領域です。この時潜在意識の「蓋」が開き、普段は忘れている潜在意識と繋がることができます。
しかし通常はこの半覚醒の状態はわずかな時間で通過してしまうために、なかなか意図的に保つことができません。催眠療法とは、この半覚醒状態を保つ手法です。

半覚醒の状態とは、体が深くリラックスして、心がオープンで、とても快く気持ちの良い状態です。特殊なことや難しいことは何もありません。
一番大事なのは、眠ってしまわないことです(笑)。個人セッションにおいては、喋りながらやりますので、眠ってしまうことはありません。

催眠状態においては、私たちが日常経験するのとは全く違った角度からの気づきがあります。深く納得する感覚、腑に落ちる感覚を経験される方が多いです。こだわりや恐れ、憎しみや後悔が、ほどけていくこともあります。また抑圧していた感情が解放されて、涙が流れる、すっきりする、安心する、ほっとする、楽になるという感情を味わうことが多いです。言葉にならない深い「愛」を体験する方もいらっしゃいます。
この「気づき」や「解放」の感覚があるため、「療法」と呼ばれます。

ワイス式前世療法

アメリカ人精神科医のブライアン・L・ワイス博士が1980年代、精神疾患の治療中に、前世を思い出した患者と出会ったことから、ワイス式と呼ばれる前世療法は始まりました。多数の著作があり、ベストセラーでロングセラーとなっています。山川紘也・亜希子夫妻の名訳のおかげもあり、日本でも絶大な人気を誇っています。長年の実績、温かいお人柄により、全世界でたくさんの方がその手法を学んでいます。

やり方としては、言葉による誘導(質問)によってイメージを追っていく手法です。本人が情景を見たり感情を味わったりするという主観的な経験が中心となり、自分が今まさにその人物であるようなリアリティや実感があることが特徴です。

催眠療法の3つの柱

1)催眠療法の一つは「退行催眠」です。これは今回の人生、現世での過去の記憶を思い出す方法です。若い頃、子供の頃、赤ちゃんの頃、胎児の頃、肉体を持って経験した過去に遡ります。

2)もう一つの柱が「前世療法」です。手法は退行催眠とほぼ同じで、違うのは肉体を超えた過去に遡るという点だけです。
場合によっては未来世が見えたり、高次元存在と私が呼んでいる見えない存在とコンタクトしたりする場合も含まれます。

3)もう一つの柱が「暗示療法」です。「退行催眠」と「前世療法」が潜在意識から情報を「取り出す(output)」という方向なのに対し、潜在意識の中に情報を「入れていく(input)」という方向なのが違います。
「なりたい自分を形作っていく」ということです。願望実現、目標達成、恐怖症の克服、身体症状の改善など多数の応用があります。

「潜在意識の蓋を開ける」という基本の手法自体は同じですので、適宜必要な手法を織り交ぜます。前世と深く絡み合った子供時代が出てきた場合は退行催眠を行ないます。前世での強い思い込みや誤った考えが取り出された場合、暗示療法で「書き換え」をした方がよい場合もあります。
前世がなかなか出てきづらい、見えにくいタイプの場合は、先に現世の子供時代に遡るとスムーズなことが多いので、先に退行催眠をかけることも場に応じて行います。

現世であっている人とは前世でも会っている

前世療法で非常にパワフルなのは、人間関係についての新しい視点が持てることです。興味深いことに、現世で会っている人とは、過去生でも会っていることが多いです。特に、家族、男女関係、親しい人、そして逆に自分を苦しめた人など、「深い」「濃い」繋がりはほぼ間違いなく「初めて会った」ことはありません。多くは「何度も人生をご一緒してるお馴染みさん」であるようです。
恋人や親子など、似た関係や同じ関係を繰り返していることもあるし、男と女、親と子、上司と部下など、立場を逆にしている場合もあります。幸せだった時も、不幸だったこともあります。愛しあったことも、苦しめあったこともあります。
その関係性を通して「学ぶ」ことが多いようです。前世の関係と今の関係を対比した時に、「ああ、だから今回はこうなのか」という深い気づきに至ったり、相手の大切さをより一層実感したり、相手の気持ちが理解できたりするケースも多いようです。

自分で見るということの意義

前世を「知る」ということに焦点を当てた場合、見える能力者の方に教えてもらった方が楽で早いとも言えます。多くの方は見え方はゆっくりであり、映画のようにはっきり見えるわけではありません。
ただし、「人から聞いた」ことと「自分自身で知った」ことに差があることも多いのも確かです。人からどんなに詳しく聞いても実感が乏しいことがあります。自分で見たものだからこそ深く意味を受け取る場合もあります。

意識が動くと現実も変わる

前世療法は「気づき」のメソッドですが、実はそれだけに止まらないことは次第に分かってきました。実は、前世療法を受けるだけで何らかの影響がある、ようです。普段は触れていない潜在意識を動かすことが、現実の変化と結びつくことがあるようです。
起こる出来事が変わる、周りの状況が変わる、相手が変わる。「前世療法を受けて以来、流れが変わりました」「人生が変わりました」というご報告もあるのです。

「蓋をしてきた本当の自分自身に向き合う」ということは、実は見えないところでものすごく大きなことかもしれません。必ず全員ではありませんし、多数派とも言いませんが、「現実が動く」ということも前世療法の影響の一つだと思っています。

 

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